不動産売却前の「境界確定」はなぜ必要?——測量費用の相場とトラブルを防ぐポイント
土地の売却時に求められる境界確定測量。必要になるケースと費用相場、境界が曖昧なまま売却するリスクを解説します。
「境界がはっきりしない土地」は売却時に問題になりやすい
戸建てや土地を売却する際、隣地との境界が明確になっているかどうかは、買主にとって重要な確認事項になる。境界が曖昧なまま売買契約を進めると、引き渡し後に隣人とのトラブルに発展したり、買主から契約不適合責任を問われたりするリスクがある。
境界確定測量が必要になる主なケース
- 境界標(杭)が現地に見当たらない:経年で紛失・埋没していることが多く、正式な位置確認が必要になる
- 過去に測量した記録が古い・存在しない:測量図がない土地は、買主の住宅ローン審査でも不利になることがある
- 隣地の所有者との間で境界の認識にズレがある:塀・フェンスの位置と登記上の境界が一致していないケース
- 不動産会社・買主から測量を条件として求められた:特に土地の実測面積で取引する契約では必須になる
測量の種類と費用相場
- 現況測量:現在のフェンス・塀などをもとに簡易的に測る方法。数万円〜10万円程度と比較的安価だが、法的な境界確定効力はない
- 確定測量(境界確定測量):隣接するすべての土地所有者の立ち会いのもとで境界を確定する方法。官民境界がある場合は自治体の立ち会いも必要になり、費用は35万〜80万円程度、期間は1〜3ヶ月程度かかることが多い
境界確定をせずに売却するとどうなるか
境界が未確定のまま売却すること自体は可能だが、買主が不安を感じて価格交渉が入りやすくなる、住宅ローンの審査に影響する、引き渡し後に隣地トラブルが発覚した場合に売主が責任を問われる可能性がある、といったデメリットがある。特に土地の実測面積で契約する場合は、確定測量が事実上必須になる。
費用を抑える・スケジュールを圧迫しないための工夫
- 売却を決めたら早めに測量士・土地家屋調査士に相談する:確定測量は隣地所有者の立ち会い調整に時間がかかるため、売却スケジュールの初期段階で着手するのが望ましい
- 過去の測量図・登記情報を先に確認する:法務局で登記情報を確認し、すでに測量図があれば費用と期間を圧縮できる場合がある
まとめ
境界が曖昧な土地の売却は、価格交渉やトラブルのリスクを高める。売却を検討し始めた段階で境界確定の要否を不動産会社に確認し、必要であれば早めに測量の手配を進めておこう。
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